赤ちゃんのお見送りの仕方(天使ママ・パパの30個の実体験より)
※最終更新日:2024年3月18日
(内容は日々追記・アップデートしています。)
これから赤ちゃんのお見送りをするママ・パパが、後悔のないお見送りができるよう、情報をまとめました。
赤ちゃんをお空に送り出すこと、こんなに辛く悲しいことはありません。
わたしたちが死産を経験したとき、突然の深い悲しみの中で慌ただしくお見送りの準備をしましたが、不安定な精神状態の中、ゆっくりと考える余裕もなく、何をしてあげられるのかまとまった情報もありませんでした。
そして幸せな雰囲気に包まれた産院で、お見送りの準備について先生や看護師さんに尋ねることもためらってしまいました。
他の天使ママ・天使パパのSNSやブログ、書籍などを見ても、お見送りの仕方について後悔している方が大勢いらっしゃいました。
SNSを通して、約300名の天使ママ・天使パパから教えていただいたことと、わたしたち自身が経験したことを併せてまとめています。
ご協力いただいたたくさんの天使ママ・天使パパのみなさん、温かいお見送りの仕方を教えていただきありがとうございました。
お空に大切な子どもたちがいるママ・パパからの想いを、突然の深い悲しみのなかにいるママ・パパへ繋いでいけるような内容になっています。
「赤ちゃんのお見送りまでにしたこと(したかったこと)」と「お棺の中に入れたもの」をまとめていますので、ママとパパ、そして赤ちゃんに合ったお見送りの仕方を見つけていただけると嬉しいです。
そして、この記事を参考に、赤ちゃんのお見送りまでにいろんなことができること、そしてたくさんの思い出を作れることを知っていただきたいです。
*手型・足型をとる
*沐浴をする
*抱っこする
*お洋服/帽子/おくるみを作って着せる
*家族で一緒に過ごす
*絵本の読み聞かせをする
*授乳
*赤ちゃんにお名前のプレゼント
*赤ちゃんにお手紙を書く
*写真・動画を撮る
*母子手帳の出産記録を書いてもらう
*鶴を折る
*棺・骨壺・骨袋を準備する
*髪の毛や爪を残す
*へその緒を切る・残す
*腹帯でおむつを作る
*祖父/祖母(曾祖父/曾祖母)に会わせる
*きょうだいに会わせる
*お空を見せてあげる/お散歩する
*いつも側にいられるようお守りを作る
*赤ちゃん用品
*ハンカチ
*写真
*折り紙
*折り紙で作った金メダル
*お花
*命名書
*ママ・パパの匂いをつけたお守り
*母乳
*同じものを2つ用意
★ お見送りまでにしたこと(したかったこと)
*手型・足型をとる
産院に取ってもらうよう依頼したり、スタンプ台などでご自身で取ることもできます。
一方で、どこまでしていいのか分からず、産院からの声かけが欲しかったという声もありました。
やりたいこと、やってほしいことは遠慮せず産院へ相談することをおすすめします。
*沐浴をする
赤ちゃんが小さすぎる場合、むくみがある場合、皮膚が薄い場合は出来ないこともあります。
その場合は、体を拭いてあげてみてはいかがでしょうか。赤ちゃんもきっと気持ち良く感じてくれると思います。
*抱っこする
こちらも赤ちゃんの状態によっては難しい場合もあります。
産まれてすぐの温かいときに抱っこしたいという声もありました。
*お洋服/帽子/おくるみを作って着せる
小さなお洋服は寄付された分を病院でいただける場合があります。(医療職さんが空き時間に手作りしているところもあります。)
お洋服の寄付を受け入れているところもありますが、ほとんどの病院には寄付が行き届いていません。
そのため手作りする方が多いです。
事前に入院予定が分かっている場合は入院中に裁縫道具を持ち込んで作ることができます。
そうでない場合は、限られた時間の中で準備することは難しいかもしれません。
※Soramusubiも小さなお洋服をお仕立てし、寄付をする活動をしておりますので、必要であればお声かけください。
お洋服以外にもタオルに刺繍をしてお洋服代わりにしたり、裁縫とは少し離れますが、花冠を作ってかぶせたりと、赤ちゃんを可愛く着飾ってあげる方が多くいらっしゃいました。
*家族で一緒に過ごす
家族で一緒に寝たり、旅行に行ったり、海に行ったり思い思いの過ごし方をしています。
添い寝をして子守歌を歌ったり、普通の赤ちゃんと同じようにする方が多いです。
パパ特製カレーを作ってあげたり、自宅でのおいしそうな食事の匂いを共有したという方も。
わたしたちは退院してから火葬まで一晩自宅で過ごしましたが、とても悲しいはずなのに不思議と心から幸せと思える時間でした。
自宅で過ごす場合は出来るだけ部屋の温度は下げてください。(真冬以外は冷房18℃)
*絵本の読み聞かせをする
ママとパパが赤ちゃんのために選んだ絵本を読み聞かせしてあげる方もいます。
パパが読み聞かせをしている様子を動画に収めたという方も。きっと大切な宝ものになったと思います。
*授乳
死産であっても、産後は母乳が出ます。
綿棒にふくませてお口に持っていったり、母乳が出なくても仕草だけでもしてあげることもできます。
そして、授乳の様子を写真に収めるママも。
産院でおっぱいを冷やすことを勧められたり、母乳を止めるお薬を処方されるので、その後は徐々に分泌が減っていきます。
幸せな雰囲気に包まれた産院でひとり、母乳を止めるお薬を飲むのは本当に孤独で辛く苦しいものです。
*赤ちゃんにお名前のプレゼント
子どもたちは自分の名前を呼んでもらうのがだいすき。
今すぐでなくても、心が落ち着いてからでもかまいません。
お気持ちに無理のない範囲でお名前を考えてあげてもいいかもしれません。
呼びなれている胎児ネームをそのまま使う方もいます。
*赤ちゃんにお手紙を書く
赤ちゃんに伝えたいこと、それからママとパパがどんなにわが子を想っているのかをお手紙に書くことができます。
自分自身の気持ちの整理ができて、少し落ち着くこともあるかもしれません。
心のこもったお手紙はお棺に入れる方が多いです。
参考までに、赤ちゃんへのお手紙の書き方について、「普通に書いた方」63%、「ひらがなで書いた方」31%、「イラストを描いた方」6%でした。
ご家族のみなさんの温かい想いが、お空の子どもたちに届きますように。
*写真・動画を撮る
赤ちゃんの写真を残すかどうかの選択。これは、ママとパパの考え方によって本当にそれぞれです。
どちらを選んでも尊重されるべきことだと思います。
それに、可愛い赤ちゃんのお顔や体、おめめや指先の爪まで、ママ・パパの記憶にはしっかりと残っていますよね。
赤ちゃんに振袖を着せて(かけて)撮影、ベビーカー・チャイルドシートに乗せて撮影、赤ちゃんのために準備していた洋服やおもちゃと一緒に撮影したという方もいます。
ママ・パパに振袖姿を見せてくれるなんてとっても素敵ですよね。
川の字に寝て家族写真、それからきょうだい写真を撮る方も多いです。
出産前にマタニティフォトを撮りたいという方もいました。
また、写真や動画は、ご自身がいつか見たいと思うまで、しまっておいてもかまいません。
わたしたちもなかなか写真を見返せずにいますが、たくさんの思い出や幸せな時間を、写真や動画を残せて良かったと思っています。
*母子手帳の出産記録を書いてもらう
死産であっても母子手帳の出産記録を書いてもらうことが出来ます。
赤ちゃんの身長・体重なども計測して記録してもらえます。
後から、メモリアルベアやメモリアル品をお迎えする方は、赤ちゃんの身長・体重などの記録が必要になると思います。
*鶴を折る
ママとパパの共同作業で、たくさん鶴を折って赤ちゃんに添える方もいます。
折り紙にメッセージを書いてから折り鶴にしたり、産院で折っていると助産師さんも一緒に折ってくれたという方もいました。
お空まで迷わずたどり着けるように、お棺に添える方が多いです。
*棺・骨壺・骨袋を準備する
産院で用意があったり、業者を紹介される場合もありますが、ご自身で赤ちゃんに似合うものを選んで用意することもできます。
専門サイトやAmazonでもいくつか取扱いがあります。
参考までにわたしたちは即日配送の対応をしていた「天使のsora」さまで購入しました。
(http://www.tenshinosora.com/)
産院のお棺は、紙箱などの簡易的なものが多いようです。
多くのママ・パパが骨壺のサイズで悩まれますが、赤ちゃんの体重が2,500g未満の場合は2寸または2.3寸、2,500g以上の場合は3寸を選ぶと良いと思います。
火葬後にお骨を入れた後は、骨壺のお引越しが難しくなるので、できれば先に選んであげるといいでしょう。
*髪の毛や爪を残す
わたしたちは赤ちゃんが小さくて、髪の毛や爪を残すことは思いつきませんでした。
赤ちゃん自身のものを残すことができて良かったとの声がたくさんありました。
*へその緒を切る・残す
赤ちゃんが小さくても、へその緒を残すことができます。
産院によってはへその緒ケースがない場合もありますので、事前に確認して用意が必要です。
*腹帯でおむつを作る
お洋服やおくるみだけでなく、おむつも手作りするママもいます。
ママの使っていた腹帯で作るというのも、気持ちが込もっていてとても素敵です。
*祖父/祖母(曾祖父/曾祖母)に会わせる
コロナの影響で立ち合いや面会も制限されるなか、赤ちゃんをおじいちゃん・おばあちゃんに会わせられなかったという声も多くありました。
写真や動画を残していれば後から見せることも出来ますが、実際に会って抱っこしてほしいですよね。
わたしたちもコロナで面会が制限されており、退院から火葬までも慌ただしかったため、赤ちゃんに会えたのはお互いの両親だけでした。
*きょうだいに会わせる
きょうだいの年齢によっては、小さな赤ちゃんに会わせてあげるべきなのか、とても悩むことだと思います。
実は「会わせるつもりはなかったけれど、結果的に会わせて本当に良かった」という声もたくさん届いています。
一緒に折り紙を折ってくれたり、なによりも大好きなママの身体を心の底から心配してくれたり、きっときょうだいの存在にママ・パパが救われる部分も多いと思います。
それぞれ温かい家族の時間を過ごすことができればと願っています。
*お空を見せてあげる/お散歩する
もしお天気が良ければ、晴れたお空を見せてあげると赤ちゃんもきっと気持ちがいいと思います。
また、早朝の退院で、たまたま人のいない公園を見つけ、一緒にお散歩したという方も。
最初で最後のわが子とのお散歩、心から幸せだったと話してくれました。
ママとパパにとって、本当に夢のような宝ものの時間になったと思います。
*いつも側にいられるようお守りを作る
赤ちゃんのメモリアル品をいれたお守り袋を作って、身に着けている方もいます。
お見送りの後も、赤ちゃんがいつもそばにいてくれるような安心感がありますよね。
★ お棺に入れたもの
お棺に入れられるもの、入れられないものは火葬場によって異なるので、火葬場に確認の上、準備してください。
約300名の天使ママ・パパに、小さな赤ちゃんの火葬について、アンケートを実施していますので、詳しくは下記のリンクよりご確認ください。
*赤ちゃん用品
お空でも寂しくないように、お友達とたくさん遊べるようにおもちゃ/お菓子/おむつ/洋服/靴下など、いろいろな想いをこめて準備する方が多いです。
しかしながら、心が不安定な中、赤ちゃん用品売り場に行くことは決して簡単なことではありません。
どうかご自身のお気持ちを優先していただき、無理のない範囲で赤ちゃんのお買い物をしてあげてください。
編みぐるみなど、赤ちゃんのおもちゃを手作りする方もいました。
金属製品やプラスチック製品などは一緒に入れることができない場合が多いのでお気をつけください。
*ハンカチ
一番お気に入りのハンカチをお布団代わりに入れてあげる方もいます。
わたしたちも結婚式で使用した思い出のブライダルハンカチやお気に入りのハンカチを一緒に入れました。
*写真
赤ちゃんとの思い出づくりで撮影した写真を入れる方が多いです。
*折り紙
色とりどりの鶴やお星さまを折って入れると棺の中も華やかになります。
*折り紙で作った金メダル
お腹の中でたくさんたくさん頑張ってくれた赤ちゃんへ、ありがとうの気持ちを込めて、ピカピカの金メダルを。
お空でたくさんのお友達に自慢しているかな?
*お花
生花をお顔のまわりに飾ることが多いです。
夏場はすぐにお花がわるくなるので、プリザーブドフラワーを入れたという方もいます。
お見送り後に同じお花を使って写真立てをオーダーし、とても素敵な思い出の品になったとおっしゃっていました。
プリザーブドフラワーは基本的にはブーケやアレンジされた状態で販売されており、単品で販売しているお花屋さんは少ないようです。
横浜市の「ラスフローレス」さまでは1つ〇〇円というかたちで購入できるようです。(全国発送可能です。)
*命名書
ママとパパがつけてくれた大切なお名前、命名書をお棺に添えた方も。
*ママ・パパの匂いをつけたお守り
赤ちゃんが寂しくないように、手作りのお守りにママとパパの匂いをつける方もいました。
ママ・パパが肌身離さず大切にお守りを持ち歩くことで、優しい匂いをつけることができます。
赤ちゃんが匂いを感じられるようにお顔の近くにお守りを置いてあげて、お空に持って行ってもらえると嬉しいですね。
*母乳
赤ちゃんに飲ませてあげられなかったおっぱいを、お空ではたくさん飲んでもらえるように、母乳を入れることもできます。
ガーゼにふくませたり、お守りやお花にふくませることもできます。
*同じものを2つ用意
お棺に入れてしまうと手元にはなくなってしまうので、前もって同じものを2つ用意する方も。
わが子を感じられるものが近くにあると、安心できそうです。
1件のコメント
赤ちゃんがいつもそばにいる気持ちでいられるように、お守り袋を作って赤ちゃんから残せたものいれて、仕事中などの外にいる時に御守りとして身に付けています。