死産後のお別れ:赤ちゃんの火葬までに知っておきたいこと

※最終更新日:2026/04/28
(内容は日々追記・アップデートしています。)

死産後のお別れ:赤ちゃんの火葬までに知っておきたいこと

※最終更新日:2026/04/28
(内容は日々追記・アップデートしています。)

流産・死産、新生児死──それは突然訪れる、あまりにも辛い出来事です。

深い悲しみと混乱の中で、赤ちゃんのお見送りの時間が刻々と迫るにつれ、「どうしてあげたらいいのだろう」と、多くの迷いや分からないことが生じると思います。

 

この記事では、実際に赤ちゃんとのお別れを経験した301名の天使ママ・天使パパの声をもとに、

火葬までの流れ・行政手続き・赤ちゃんとの過ごし方・お棺や副葬品の準備について詳しくまとめました。

これから小さないのちとのお別れを経験するママ・パパにとって、少しでも心の支えになることを願っています。

【この記事でわかること】

・妊娠何週から火葬が必要か(法的定義と週数別手続き)
 ・死産届の提出期限と手順
 ・火葬の手配方法(自分で手配/葬儀会社/病院提携の3パターン)
 ・お骨を残すための工夫(301名の実体験より)
 ・お棺の選び方と、中に入れるもの(副葬品)の実例

【この記事のデータ】

 調査対象:流産・死産・新生児死を経験した天使ママ・天使パパ
 回答人数:301名
 調査方法:Instagramアンケート・質問ボックス・DM
 調査期間:2023年9月
 執筆:soramusubi代表

(わたしたち自身も死産を経験した、ひとりの親として執筆しています)  
 最終更新:2023年9月22日

小さな赤ちゃんの火葬に関する非常にデリケートな内容です。

どうかご自身のお気持ちを優先で、無理のない範囲で見ていただければ幸いです。

 

※この記事は、たくさんの天使ママ・天使パパが、深い悲しみの中でも、他のママ・パパのためになればと、つらい気持ちをかかえながらもご経験を教えてくださいました。
当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。ご協力いただいたママ・パパのお気持ちを守るためにも、お願いいたします。

目次

★死産後の行政手続き|妊娠週数別の届出と期限

★死産後の火葬の手配・予約方法

★火葬までの過ごし方(自宅での保冷)

★火葬後にお骨を残すための5つの工夫(301名の実体験) 

★火葬当日の準備と持ち物

★棺に入れるもの(副葬品)と骨壷の選び方

★火葬に立ち会う人

★よくある質問

★最後に- 明日からできること

★死産後の行政手続き|妊娠週数別の届出と期限

【妊娠週数別 手続き表】

妊娠週数

分類(法的)

行政手続き

火葬

 12週未満

流産

不要

任意

12週以上22週未満

死産(法的)

 死産届(7日以内)

必要

22週以降

死産(医学的・法的)

 死産届(7日以内)

必要

まずは、医師からの説明や診断書類の受け取りが必要となり、妊娠週数により提出する書類が異なります。多くの方が混乱の中で手続きを進めなければならず、身体と心の状態に配慮しながら進めていただけると幸いです。

■言葉の定義

妊娠週数により、必要となる手続きが異なります。

ここで理解をより複雑にしてしまうのが、「日本産科婦人科学会」と「厚生労働省令」で流産・死産の定義が異なることです。

「日本産科婦人科学会」では、妊娠22週未満を「流産」、妊娠22週以降を「死産」としているのに対し、

「厚生労働省令」では、妊娠12週以降を「死産」としています。(統計集計上「流産」の項目はなし)

このように、前者は医学的定義、後者は法的定義と定められています。

 

行政手続きが必要になってくるのは、法的定義でいう死産の「妊娠12週以降」にお別れを経験した方です。

(「妊娠12週未満」のお別れの場合、行政手続きは必要ありません。)

■妊娠週数別の必要な届出

【妊娠12週以降22週未満の場合(中期中絶を含む)と妊娠22週以降にお腹の中で亡くなった場合】
・医療機関から「死産届」「死産証書(死胎検案書)」を受け取る

・死産から7日以内に届出人または医療機関の所在地の役所へ提出する。

※出生届の提出は必要なく、戸籍にも記載されません。この事実も、その後の人生を歩むママとパパの心を締め付けます。

死産届(左)、死産証書(右)

■妊娠週数別の必要な届出

死産届を役所へ提出すると、その場で「火葬許可証」が発行されます。 ご家族がどうしても動けない場合は、他の方が代行することも可能です(委任状が必要な場合があります)。持ち物は自治体により異なることがあるため、事前にお住まいの役所へご確認ください。

★死産後の火葬の手配・予約方法

突然のことで気持ちの整理がついていない中、わが子の火葬の手配を進めるのは本当に大変なことです。手配にはいくつかの方法がありますので、お気持ちや体調に合わせて参考にしてください。

また、火葬場の予約はできるだけ早めに行うことをおすすめしています。ご希望の日にちが埋まっていたり、小さなお子さまの火葬に最も適していると言われる「朝いちばんの時間帯」が、すでに予約でいっぱいになってしまっているケースがあるためです。

 ※火葬許可証が手元に届く前であっても、火葬場の予約(仮予約など)自体は可能です。

1. ご自身で手配

火葬場に直接連絡し、赤ちゃんの在胎週数を伝えて予約します。お骨が残る可能性や、火力調整の可否も一緒に確認しておきましょう。上述した行政手続きや、火葬時に使用する赤ちゃんのお棺や骨壷の用意もご自身で行う必要があります。 ※複数の火葬場に連絡し、問い合わせに対する丁寧さや説明の分かりやすさも、大切な赤ちゃんを任せる場所を選ぶひとつのポイントになります。

2. 葬儀会社に依頼

火葬場の手配や行政手続き、お棺の準備や搬送などを一括で代行してもらえます。 一方で、葬儀会社にお子さまをお預け(搬送)した後、「火葬の前にもう一度会いたかったけれど、叶わなかった」というケースも多く耳にします。お預けした後の面会が可能かどうかは、事前に確認しておくことが大切です。 また、葬儀会社によっては小さな赤ちゃんにとって必要のないもの(仏衣や霊柩車など)までセットになっており、予期せず高額になる場合もあるようです。

3. 病院の提携業者に依頼

病院が提携している業者にお願いするため、手配自体は一番スムーズに進みます。 ただし、業者によっては「お骨が手元に戻ってこない」場合が多いため、必ず事前にご確認されることをおすすめします。

★火葬までの過ごし方(自宅での保冷)

赤ちゃんが亡くなってから火葬までの時間をどのように過ごすかは、ご家族のみなさまにとって非常に大切な意味を持ちます。自宅で赤ちゃんと一緒に過ごす際の方法や注意点について、整理しました。

 

■保冷管理の重要性

火葬まで日数がある場合、赤ちゃんの状態を保つために保冷してあげることが不可欠です。よく行われる保冷方法を以下の通りまとめました。

 

【ドライアイス】

葬儀社や病院、スーパーで入手が可能です。小さく砕いて使用します。

 

【保冷剤】

溶けたら都度、交換する必要があります。

※これらは、赤ちゃんに直接触れないよう、タオルなどを巻いて使用すると安心です。

 

【室温管理】

室温はクーラーで18℃程度に設定し、涼しいお部屋でお過ごしください。

夏場は特に注意が必要です。

 

わたしたちsoramusubiの「天使のお棺」は、ご自宅でのお見送りまでの時間を穏やかに、そして赤ちゃんのお体を優しく守りながら過ごせるよう、保冷のしやすさにも配慮してお仕立てしています。もしお別れまでの過ごし方に不安がある場合は、ひとつの選択肢として参考になさってください。

・赤ちゃんのお体を優しく守る『天使のお棺』はこちら

★火葬後にお骨を残すための5つの工夫(301名の実体験) 

赤ちゃんの骨は非常に小さく柔らかいため、火葬の条件によってはお骨が残りにくいことがあります。実際に先輩ママ・パパたちが「大切なわが子のお骨を少しでも綺麗に残すために行ったこと」として、以下のような工夫が挙げられました。


・火力の弱い朝一番に火葬予約を取る

・火葬場に赤ちゃんの在胎週数や体重を伝え、火力調整の相談をしておく

・お棺の中にプラスチックや金属などの副葬品を入れない

※複数の火葬場に連絡し、問い合わせに対する丁寧さや説明の分かりやすさも比較する際のポイントになります。詳細は、こちらの記事をご覧ください。

★火葬当日の準備と持ち物

火葬当日は、心身ともにお辛い時期かと思います。以下に一般的な持ち物についてまとめました。火葬場や地域ごとに細かなルールや持ち物が異なることがあるため、事前にご利用予定の火葬場に直接問い合わせし、確認することをおすすめします。

★棺に入れるもの(副葬品)と骨壷の選び方

■赤ちゃんのお棺について

お棺は通販で購入したり、紙箱などで手作りされる方もいらっしゃいます。 病院や葬儀会社さんで用意されているお棺を使うこともできますが、簡易的な白い箱や霧箱であることが多く、「大切なわが子を寝かせてあげる場所としては、どこか味気なく悲しい気持ちが募ってしまった」というお声も耳にします。

突然のことでゆっくり探す時間もないため、やむを得ずそれらを選ばれる方も少なくありませんが、後になって「もっと可愛く見送ってあげたかった」と心残りを抱えてしまう方もいらっしゃいます。

 

わたしたちsoramusubiの「天使のお棺」は、そんなママ・パパの想いにそっと寄り添えるよう、優しく温かみのあるデザインでお仕立てしています。また、上のセクションで触れた通り、お骨が綺麗に残りやすい「適切なサイズ感の紙製」であることにもこだわっています。限られた時間の中ではありますが、後悔のないお見送りのための選択肢として、詳細をご覧になってみてください。

・赤ちゃんを優しく包み込む『天使のお棺』はこちら

■赤ちゃんの骨壷について 

多くのママ・パパは、骨壷選びに十分な時間をかけられないまま決断を迫られます。時間も選択肢も限られた中で、わが子に合う骨壷を「選ぶ」ことができなかったと後悔されている方もいらっしゃいます。 (※収骨時は一度火葬場の容器でお骨を受け取り、お気持ちが落ち着いてからお気に入りの骨壷へお引越しされる方もいらっしゃいます。)   赤ちゃんにぴったりな骨壷に巡り合うことができなかったというお声をもとに、soramusubiでは、赤ちゃんのための小さなお骨壷【天使のうつわ-赤ちゃんのお骨壷-】をご用意しています。もしお気持ちに添うようでしたら、参考になさってください。 ※お骨壷の蓋には、追加費用なしで赤ちゃんのお名前を刻印させていただくことも可能です。

■よく入れられる副葬品

お空でも寂しくないようにと、赤ちゃん用品、お花、お手紙、折り紙などを準備をする方が多いです。 (※火葬場によって制限が異なるため、金属やプラスチックが含まれていないか事前にご確認ください。)詳しくはこちらのページの"★ お棺に入れたもの"を参照ください。

火葬に立ち会う人

お子さまとのお別れを経験されたママ・パパに、大切なわが子の火葬の際に、どなたに立ち会っていただいたかをお聞きしました。

両家のご両親(祖父母)に来ていただいた方が半数以上でした。火葬場は最後のお別れのようでとても辛く悲しい場所ではありますが、「大切なわが子を親族に会わせてあげることができて良かった」とお話しくださる方も多くいらっしゃいました。  きょうだい児については、その子の年齢によっては小さな赤ちゃんの姿に驚いてしまう子もいるため、一緒にお連れになる方、控える方など、ご家族によってさまざまでした。

★よくある質問

Q. 妊娠何週から火葬が必要ですか?

 A. 法的定義では妊娠12週以降の死産から火葬が必要です。妊娠12週未満の場合、火葬の法的義務はありません。12週以上の場合は死産届を提出し、火葬許可証を取得してから火葬を行います。

Q. 死産届はいつまでに提出すればいいですか?

A. 死産から7日以内に、届出人(父または母)または医療機関の所在地の市区町村窓口へ提出します。提出後、火葬許可証が発行されます。家族や親族に代行してもらうことも可能です(代行の場合は委任状が必要な場合あり)。

Q. 赤ちゃんの骨壷はどのサイズを選べばいいですか?

A.赤ちゃんのお骨の量はごく少量のため、成人用(6〜7寸)では大きすぎます。2〜2.5寸程度の赤ちゃん専用サイズが一般的です。火葬前日までに準備しておくと安心です。

Q.  棺(お棺)はどこで購入できますか?

A. 病院や葬儀屋さん、ECサイトにて購入が可能です。わたしたちsoramusubiでも赤ちゃんためのお棺『天使のお棺』をご準備しています。詳しくは商品ページをご覧ください。

Q.  棺(お棺)に入れるものは何がありますか?

A. soramusubiが行ったアンケート(301名)では、お花・お手紙・折り紙・赤ちゃん用品(おもちゃ・おくるみなど)を入れた方が多かったです。ただし火葬場によって副葬品のルールが異なるため、事前に確認することをおすすめします。

Q. 火葬後にお骨が残らないことはありますか?

A. 残らない場合あります。赤ちゃんの在胎週数や体重によっては、火葬後にお骨が残らない場合があります。「朝一番に火葬を予約する(炉の温度が低い)」「火葬場に週数・体重を伝えて火力調整を依頼する」「副葬品は棺の外に置く」といった工夫で、お骨が残る可能性を高めることができます(301名の実体験より)。

★最後に

1人でも多くのママ・パパが後悔のないお見送りができるよう、soramusubiではこうしたデリケートな情報も発信しています。

調べても正解が出てこないお骨、火葬、納骨、供養などについて、たくさんのママ・パパが深いグリーフを抱えながらもお話しして下さいました。

どんなお見送りの仕方であっても、そこにはご家族みなさまの深い愛情と想いがあります。

この情報が、少しでもあなたの支えになりますように。改めて、いつもsoramusubiとともに歩んで下さりありがとうございます。

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