【流産・死産・新生児死】赤ちゃんの骨壷選びとお骨のお引越しの完全ガイド
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※最終更新日:2025年4月23日
(内容は日々追記・アップデートしています。)
突然の別れのなかで、多くのご家族は骨壷選びや納骨について十分な情報を得る時間がないまま決断を迫られます。
わたしたちも、深い悲しみのなかで慌ただしくお見送りの準備をした経験があります。
この記事では、約300名の天使ママ・天使パパからいただいたアンケート結果をもとに、赤ちゃんの骨壷選びやお骨のお引越しについて正しい知識をお伝えします。
ご家族のみなさまが後悔しない選択をするための一助となれば、幸いです。
調査方法:Instagramのアンケート機能、質問ボックス、DM
調査日:2025年2月5日~6日、2025年3月6日~7日
回答人数: 311名
赤ちゃんの骨壷の選択、お引越しの仕方に正解・不正解はありません。
どうかご自身のお気持ちを優先していただき、無理のない範囲で参考にしていただければ幸いです。
※この記事は、たくさんの天使ママ・天使パパが、深い悲しみの中でも、他のママ・パパのためになればと、つらい気持ちをかかえながらもご経験を教えてくださいました。
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★赤ちゃんの骨壷の選び方
■関東・関西で異なる骨壷サイズ
日本では地域によって収骨の方法や骨壷のサイズが異なり、特に関東と関西では、収骨の風習や骨壷の寸法に違いがあります。
慌ただしいなかでも、これらの違いを理解しておくと、地域に合った選択ができるようになります。

火葬場や葬儀社から提案されるサイズが、実際のお骨に合っていないこともあります。
特に小さな赤ちゃんの場合、一般的なサイズでは大きすぎることがあり、後悔している方も少なくありません。
もし、サイズに不安がある場合は、Soramusubi宛にお気軽にご相談ください。
■火葬時のお骨上げの方法
火葬時のお骨上げ(収骨)の方法は、地域や慣習によって異なります。
Soramusubiが実施したアンケートでは、足元から上半身に向けて収骨する「立ち姿」の方法は全体の41%にとどまりました。
何よりも、ご家族のみなさまが、納得できる方法で進められる事が大切だと考えます。そのために、事前に火葬場の担当者へ相談し、どのような方法が取れるのかを確認しておくと安心です。
■手元供養に適した骨壷
手元供養とは、大切なわが子を想いながら、ご自宅でともに過ごすことです。そのための骨壷は、日常生活に溶け込むデザインや機能性が重視されます。

「必ず特定の材質を選ばなければならない」「この色の骨壷でないといけない」といった決まりはありません。
ご家族のみなさまが納得し、安心できるものを選ぶことが大切です。
■手元供養のメリット
1.身近に感じられる: 大切なわが子をそばに感じながら過ごすことができる
2.自由な供養ができる: 宗教や形式にとらわれず、自分たちのペースで供養できる
※湿気の多い場所は避け、カビや変色を防ぐために適切な管理が必要です。
■骨壷選びで後悔していること
Soramusubiが実施したアンケートでは、以下のような後悔の声が多く寄せられました:
1.赤ちゃん用の骨壷がなく、ペット用になった
2.骨壷の種類も少なく、選ぶ時間もなかった
3.火葬までに時間がなく、急いで選んだため、可愛い骨壷を選べなかった
4.密閉されたものを選べば良かった
5.骨壷とお骨の大きさが合わなかった
6.兄弟でお揃いにできなかった
7.選択肢がなく、妥協して決めてしまった

突然の喪失に直面したとき、どのような選択肢があるのか知らないまま決断を迫られることがあります。
このような後悔を少しでも減らせるよう、この記事がお役に立つことができれば幸いです。
わたしたちSoramubusiは、”世界で唯一、お空へ旅立った赤ちゃんへの想いを形にするメモリアルショップ”として、
天使ママ・パパからのアドバイスやお声を基に赤ちゃんにぴったりな骨壷を製作しています。
ご興味のある方は、こちらよりSoramusubiが製作した骨壷【天使のうつわ-赤ちゃんのお骨壷-】をご確認いただけます。
※骨壷の蓋に赤ちゃんのお名前の刻印も可能です。(追加費用はございません)

★お骨のお引越しについて(骨壷の移し替え)
■骨壷のお引越しはしてもいいの?
お骨のお引越し(骨壷の移し替え)は問題なく行えます。宗教や地域の習慣によって考え方が異なる場合もありますが、ご家族のみなさまが納得する方法を選ぶことが大切だと考えます。
Soramusubiが実施したアンケートによると、60%の方がお骨のお引越しを検討したことがあることが分かりました。

Soramusubiが実施したアンケートで得られた"お引越しを検討する理由"
1.収骨時に時間がなく希望の骨壷を選べなかった
2.適したサイズやデザインの骨壷を後から見つけた
3.手元供養を希望するようになった
4.お墓への納骨を考え直した
5.夫婦で改めて選んだ骨壷にお引越しをしたいと考えるようになった
不安定な気持ちのなかで急いで決めた選択に、後から「もっとこうしてあげたかった」と感じることは自然なことです。
そうした大切な想いを形にする選択肢の一つとして、お骨のお引越し(骨壷の移し替え)があります。
お骨を移動させる際は、慎重に取り扱うことが重要です。
お骨をこぼさないよう新聞紙や布を敷き、割りばしやスプーン、ハケなどを使って丁寧に移し替えると安心です。
■骨壷の移し替え方法(お骨のお引越し)
※湿度の低い晴れた日に実施していただくことをお勧めします。
①事前準備物
ビニール手袋
割りばしまたはお箸
ハケ(細かいお骨を集めるため)
紙皿など、口の広い使い捨て容器(仮置き用)
※新聞紙や大きめの布を敷いて、粉になったお骨がこぼれないよう作業スペースの確保をしてください。
②お骨の移し替え手順
1.元の骨壷の蓋をゆっくりと開ける
2.割りばしやスプーンを使って、お骨を新しい骨壷に丁寧に移す
3.粉になったお骨は、ハケを使って新聞紙や仮置き用の容器に集める
4.骨壷の底にたまった粉になったお骨は、骨壷を逆さにして優しく叩くと移しやすい
5.すべて移し終えたら、骨壷の蓋をしっかりと閉める
③お骨の引越し後、元の骨壷の処分方法
お骨の引越しを行った後、元の骨壷の処分方法には以下のような選択肢があります:
1.自治体の分別方法に従って適切に処理を行う
2.業者に引き取り、および供養を依頼する(例:ルピナス供養)。
3.手元に残して保管する。(思い入れのある骨壷は、記念品として保管される方もいらっしゃいます。)
実際にお引越しされた方のお声(Soramusubiが実施したアンケート結果より)
1.お骨の細かいものは新聞紙を敷いて集め、ブラシを使ってかき集めた
2.細かすぎて取れないものは、元の骨壷と一緒に業者に引き取り・供養を依頼した
3.一度、別の容器にお骨を移してから新しい骨壷に移し替えると、細かいお骨も移動しやすかった
4.骨壷の底にたまった細かいお骨は、骨壷を逆さにして優しく叩くことで移すことができた
5.お骨を完全に移し終えると、元の骨壷を手放す気持ちになれた
6.精神的に辛い時期もあったが、自分の調子が良いときに行った
7.家族旅行の際、「〇〇ちゃんも一緒に連れて行ける?」という子どもの言葉がきっかけでお骨の移し替えを行った
一方で、アンケートにご回答していただいた方の中で、「骨壷の中を開けるのが怖い」、「お骨を見るのが精神的に辛いと感じてしまう」、「お骨を動かすことに罪悪感を感じる」といったお声もありました。
ご家族のみなさまが、わが子を想い選択することが何よりも大切です。どんな状況でも、わが子への愛情が損なわれることは決してなく、赤ちゃんも悲しんだり、恨んだりすることはありません。ご家族のみなさまの愛情と気持ちは、きっとお空に旅立った子どもたちにも届いていると思います。

★よくある質問
■骨壷のお引越しはしてもいいの?
Q1: 骨壷のサイズはどう選べばいい?
A: 収骨するお骨の量や供養の方法によって異なります。目安として、2.3寸はお腹の中で亡くなった赤ちゃんのサイズに適しています。ただし、お腹の中でどのくらい赤ちゃんが育っていたのか、お骨がどれくらい残るのかは個人差があるため、あくまで目安としてお考えください。
Q2: お骨の収め方はどのようにするのが正しい?
A: 立ち姿になるよう、足元から上半身に向けて収骨する方法がありますが、全ての火葬場で実施されているわけではありません。Soramusubiが実施したアンケートによると、この方法で収骨した方は41%でした。
Q3: すべてのお骨を骨壷に入れないといけないの?
A: いいえ。「一部を手元供養用に残す」、「ペンダント型の遺骨カプセルに納める」など、ご家族の供養の形に合わせて選ぶ方が多いです。
Q4: 骨壷の中に何か入れてもいい?
A: お子さまとの思い出の品(お手紙、折鶴など)を入れる方もいます。
Q5: 骨壷はどこに置けばよい?
A: 自宅供養の場合は湿気を避け、直射日光の当たらない場所に置きましょう。供養スペースを設けると、気持ちの整理がしやすくなります。
Q6: 火葬後、すぐに納骨しなくても大丈夫?
A: はい。ご自宅でしばらく一緒に過ごし、心の整理がついた後に納骨する方もいます。


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