亡くなった赤ちゃんとの心のつながりの育み方

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※最終更新日:2025年5月8

(内容は日々追記・アップデートしています。)

流産・死産・新生児死という深い悲しみの中、わが子との「心のつながり」を感じられることは、これからを生きていく上で大きな心の支えとなります。


この記事では、天使ママ・天使パパの実際のお声をもとに、亡くなった赤ちゃんと心のつながりを育む方法について考えていきます。

悲しみの過程は一人ひとり異なりますが、赤ちゃんの存在を心に留めておくための様々な方法があることを知っていただければ幸いです。


日々の中で少しずつでもできること、季節ごとの行事でできること、自分だけの特別なつながりの形──。

これらを選択肢の一つとして参考にしていただき、ママ、パパにとって心地よい方法で、赤ちゃんとの絆を大切にしていただければと思います。


※この記事は、たくさんの天使ママ・天使パパが、深い悲しみの中でも、

他のママ・パパのためになればと、つらい気持ちをかかえながらもご経験を教えてくださいました。

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★赤ちゃんとのお別れによる悲しみを理解する

赤ちゃんとお別れは、「周産期喪失(ペリネイタル・ロス)」と呼ばれる特別な喪失経験です。

この悲しみには以下のような特徴があります:


・目に見える思い出が少ない喪失: 流産、死産の場合、物理的な思い出が限られていることがあります。

・社会的に認識されにくい悲しみ: 周囲の人々には理解されにくく、「まだ若いから」「次があるから」などの言葉を掛けられることがあります。

・描いていた未来の再考: 赤ちゃんと共に思い描いていた未来の姿が形を変えることになります。


厚生労働省の調査によると:

・流産・死産直後は93%の女性が辛さを感じている

・3ヶ月経過後も68%の女性が辛さを感じている

・流産・死産後、65%の女性がうつや不安障害の疑いを持つ状態になる


このような調査結果が出ています。

悲しみを感じることは自然なことであり、ご自身のペースでゆっくりと向き合うことが大切です。


特に身体的な痛みと精神的なショックの両方を経験したママには、

流産・死産後、「悲嘆反応(グリーフ)※1」という心理的ストレス反応が起きることがあります。

※1 悲嘆反応(グリーフ):大切な人やものを失ったときに感じる悲しみや苦悩、心身に表れるさまざまな反応


悲嘆反応(グリーフ)の症状

1. ママが感じる深い悲しみと喪失感

・流産・死産後、ママは「赤ちゃんに何もしてあげられなかった」「赤ちゃんに会えなかった」という思いから深い喪失感に襲われます

・お腹に命を宿したという感情的な結びつきは非常に強く、

妊娠が分かった瞬間から流産・死産に至るまでの心の準備や期待が大きいほど、その喪失感は計り知れません

・特に、流産・死産後に周囲が理解を示さない場合、ママはより一層孤独を感じます​


2. 自責や罪悪感

・多くの女性は、流産・死産を自分の責任だと感じる傾向にあります。

「あの時のあの行動がいけなかったのか」「自分がもっと気をつけていれば」「早く気付けば救えた命なのかもしれない」

このような自責、罪悪感は、ママの心の中で大きな苦しみを生む原因となります。


3. 身体的および情緒的症状

・流産・死産を経験したママの身体は産後状態のため、身体的に疲れやすく、眠れない夜が続くこともあります。

また、過呼吸や胸部の締めつけ感、食欲不振などの身体的症状が現れるケースもあります。

これらの症状は、流産・死産という心的外傷に起因しており、ママは感情的にも不安定になる傾向があります。

★赤ちゃんと心のつながりの育み方とは?

多くのママ・パパは、赤ちゃんをお見送りした後も「わが子とつながっていたい」「一緒に生きていた証を感じたい」と感じられています。


Soramusubiが実施したアンケートでも、多くのママ、パパが日常生活の中で赤ちゃんを想う行動を続けていることがわかりました​


心のつながりは目に見えるものではありませんが、具体的なかたちにすることで、

少しずつ心がやわらぎ、悲しみの中にも安心感や希望を見出すきっかけになるかもしれません。

■形に残すつながり

かけがえのない存在だった赤ちゃんとの思い出を、形として残しておくことで、心の拠り所になります。


・病院でもらった診察券やリストバンド

・赤ちゃんが身につけた衣服や毛布

・足形や手形

・へその緒

・母子手帳の出産時の記録

■手元供養という選択肢

赤ちゃんのお骨、お名前、誕生日などが刻印されたメモリアル品などと、ご自宅で一緒に過ごす「手元供養」は、多くのママ・パパに選ばれている過ごし方です。


・遺骨ジュエリーにして身につける

・お仏壇の代わりに「天使の想い箱」などの赤ちゃんのメモリアルスペースをつくる

・お花、お菓子やおもちゃを飾る


Soramusubiが実施したアンケートでは、87%のママ、パパがお骨を納骨せず、自宅で一緒に過ごされていました。


わたしたち、Soramusubiは、”世界で唯一、お空へ旅立った赤ちゃんへの想いを形にするメモリアルショップ”として、

自分なりの子育てができる空間を作る”赤ちゃんのためのおうち”や、

赤ちゃんのお名前、誕生日、命日や体重、身長を刻印できるメモリアル品など、多数の贈りものを取りそろえています。

大切なわが子へのメモリアル品として、ご興味のある方は、こちらよりご確認ください。

■記念日・季節ごとのつながり

特別な日を大切に過ごすことも、赤ちゃんとの絆を感じる時間になります。


・命日や出産予定日には特別な料理を用意

・お誕生日にはケーキやお花でお祝いする

・初盆にはかわいい提灯やお菓子を準備​

・七夕に願いごとを短冊に書いて飾る

・クリスマスやお正月に赤ちゃんへの贈りものを飾る


「特別なことはしないけれど、心の中で静かに想っています」という声も届いています。

■自然や空間を通じたつながり

自然の中や特別な場所で赤ちゃんとのつながりを感じることも、多くの人が行っています。


・星や月、自然現象とのつながり

・お墓や納骨堂、水子供養を行ったお寺への訪問


空に輝く特定の星や満月など、自然の美しさの中に赤ちゃんの存在を感じる方もいます。

また、赤ちゃんのお墓や納骨堂がある場合は定期的に訪れてお手入れをしたり、お花を添えたり、

水子供養を行ったお寺で、手を合わせたりすることで、物理的なつながりを持つことができます。

■家族やきょうだいと一緒に

心のつながりは、家族みんなで感じることもできます。


・きょうだいに赤ちゃんのお話をしてあげる

・家族で一緒にお花を飾ったり、お手紙を書く

・家族で赤ちゃんの思い出を語る

■似た経験を持つママ、パパとつながる

似た喪失を経験したママ、パパとつながることで、一人じゃないことを実感でき、

言葉にしなくても分かり合える深い共感が生まれることがあります。


・ピアサポートグループへの参加

周産期喪失のサポートグループでは、自分の経験を共有したり、他の人の話を聞いたりすることができます。

オンラインや対面のグループがあり、自分に合った形で参加できます。


・オンラインコミュニティ

SNSやフォーラムには、周産期喪失について語り合うコミュニティがあります。地理的な制約なく、いつでも気持ちを共有できる場所として活用できます。


・メモリアルイベントへの参加

「お空の赤ちゃんを想う日」などのイベントに参加することで、同じ経験を持つ多くの人とともに、赤ちゃんを想うことができます。キャンドルナイトやバルーンリリースなど、様々なイベントがあります。

★最後に

赤ちゃんとの心のつながりを持ち続けることは、悲しみを抱えながらも前に進む力になります。

たくさんのママ・パパがそれぞれの形で、お空の子どもたちと寄り添いながら過ごしています。


この記事が、あなたの悲しみに優しく寄り添い、わが子との心のつながりを育むヒントになりますように。

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