トップページ > 天使ママ・パパに向けたお手紙 >新生児死・乳児死とは?事前に知っておきたいこと

※最終更新日:2025年5月21日

(内容は日々追記・アップデートしています。)

新生児死、乳児死──それはあまりにも突然で、深い悲しみとともに訪れるお別れです。

この記事では、新生児死・乳児死の定義、行政手続きや心の準備などについて詳しくまとめました。

これから小さな命とのお別れを経験する可能性のあるママ・パパにとって、少しでも心の支えとなることを願っています。


非常にデリケートな内容です。

どうかご自身のお気持ちを優先で、無理のない範囲で見ていただければ幸いです。

※この記事は、たくさんの天使ママ・天使パパが、深い悲しみの中でも、他のママ・パパのためになればと、つらい気持ちをかかえながらもご経験を教えてくださいました。

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★新生児死・乳児死とは?

新生児死(しんせいじし)とは、赤ちゃんが生まれてから生後28日(4週間)未満にお空へ旅立つことを指します。

医学的には「新生児死亡」または「新生児期死亡」とも呼ばれ、「早期新生児死亡」(生後0~7日未満)と「後期新生児死亡」(生後7日~28日未満)に分けられます。「早期新生児死亡」(生後0~7日未満)は周産期死亡(妊娠22週以降の死産と生後7日未満の早期新生児死亡を合わせたもの)の一部として扱われます。


乳児死とは、生後1年未満の赤ちゃんがお空へ旅立つことを指します。

★ 日本の新生児死亡および乳児死亡の現状

日本では、医療の進歩により新生児死亡率・乳児死亡率は世界でも最も低い水準にありますが、以下のような実態があります

(令和5年(2023年)の人口動態統計(厚生労働省より))


・早期新生児死亡数(生後7日未満):460人

・新生児死亡数(生後28日未満):599人

・乳児死亡数(生後1年未満):1,325人


日本の新生児死亡率・乳児死亡率は、医療技術の進歩や周産期医療体制の整備により、過去数十年間で大幅に減少してきました。しかし、医療先進国においても、完全に防ぐことは難しい現実があります。

★ 新生児死・乳児死の主な原因

新生児死には様々な原因がありますが、主なものには次のような要因があります:


・先天性異常・染色体異常:心臓奇形などの先天性異常、ダウン症候群などの染色体異常

・早産関連の合併症:未熟肺、脳室内出血、壊死性腸炎など

・低出生体重:極低出生体重児(1,500g未満)や超低出生体重児(1,000g未満)

・周産期仮死:出生時の酸素不足による脳障害

・感染症:細菌感染症(GBS感染症など)やウイルス感染症

・代謝異常:先天性代謝異常症

・突然死症候群:原因不明の突然死(SIDS)

★ 必要な手続きの流れ

■「出生届」「出生証明書」について

・医療機関から「出生届」「出生証明書」を受け取る

・出生から14日以内に届出人の所在地、赤ちゃんの出生地、ママ・パパの本籍地のいずれかの役所へ提出

出生届

画像左側:出生届(全国共通)、右側:出生証明書

■「死亡届」について

・赤ちゃんがお空へ旅立った後に、医療機関から「死亡届」「死亡診断書(死体検案書)」を受け取る

・お空へ旅立ってから7日以内に、届出人の所在地、赤ちゃんの死亡地、本籍地のいずれかの役所へ提出

死亡届

画像左側:死亡届(全国共通)、右側:死亡診断書(死体検案書)

■「火葬許可証」について

死亡届を提出後、役所より、火葬許可証が発行されます。

家族以外の方の代行も可能です。(その際は、委任状が必要な場合があります。)

■まとめ

火葬後の納骨や手元供養について、こちらの記事で詳細をご確認ください。

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